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筋肉 収縮と弛緩によって、人体を動かす役目を果たす
○筋肉の構造と働き
筋肉には、骨格筋(横紋筋)、平滑筋、心筋の3種類があります。
骨格筋とは、文字通り骨についている筋肉で、この筋肉が収縮して骨が動くことにより、体の運動が生みだされます。肉眼でやっと見える程度の中耳の筋肉(最小)から、殿部を形づくっている大殿筋(最大)まで、骨格筋には400以上もの種類があり、成人男子では、体重の約4割を占めています。これらの筋肉はある程度自由意志で動かすことができるため、随意筋とも呼ばれます。
平滑筋とは、消化器や呼吸器、血管といった内部器官の壁をつくる不随意筋(自分の意志で動かせない筋肉)で、内臓筋とも呼ばれてます。その動きは自律神経やホルモンのよってコントロールされ、骨格筋よりもゆっくりとした、持続的な収縮を行うのが特徴です。
心筋とは、心臓を形づくる筋肉で、休みなく律動的な収縮運動を行うため、横紋筋ですが骨格筋と平滑筋両方の特徴を持っています。
骨格 人体を形づくるとともに、内部器官を保護する
○骨格の構造と働き
骨格は、人間の体全体を形づくるとともに、脳や内臓など内部にあるやわらかい器官を保護する役目を果たしています。また、骨髄では、赤血球や白血球などの血球が産生されています。大人の骨は全部で206個あり、それらの骨はその形から、長骨(手足などの長い骨)、短骨(手や足の甲などの小さい骨)、扁平骨(頭蓋骨などを形成する薄い板状の骨)、含気骨(上顎骨などの空洞を持つ骨)、混合骨(前頭骨などの扁平骨でありながら空洞を持つ骨)の5種類に分類されます。
骨は通常、骨膜、緻密質、海綿質から構成され、内部が中空であるために、軽く柔軟で、そのうえ力学的に折れにくい構造になっています。
成分の大部分はカルシウムやリンなどの無機物ですが、約3分の1は有機物で、内部を走る血管により、酸素や栄養分の供給を受けながら新陳代謝を行っています。
全身の動脈 酸素や栄養分を含む動脈血を全身に送り出す
○動脈の構造と働き
動脈とは、心臓の左心室から送り出された酸素や栄養分を含む動脈血を全身に運ぶための血管です。心臓から出た直後の特に太い動脈は大動脈と呼ばれ、頭部や上半身、下半身などに向かう動脈に枝分かれします。それぞれの動脈は小動脈、細動脈、毛細血管とさらに細かく分岐し、最後に静脈となって心臓に戻ります。
心臓からは肺動脈が延びており、全身をめぐった血液が、肺へ送られて二酸化炭素と酸素をガス交換し、肺静脈を経て心臓に戻り、再び全身へ送りだされます。
動脈の壁は内膜(内皮細胞に覆われる)、中膜(筋肉組織)、外膜(線維組織)の3層からできており、自ら収縮と拡張を繰り返すことで血液を送るために、弾力性に富んでいる構造になっています。また、楕円の形をした静脈に対して、断面が円形をしているのが特徴です。
全身の静脈 体の末梢部分にいき渡った血液を心臓へ戻す
○静脈の構造と働き
心臓から全身に送られた血液は、毛細血管で酸素や栄養分と引き換えに二酸化炭素や老廃物を受け取り、静脈を経由して心臓に戻ります。動脈が細く分岐しながら延びているのに対して、静脈は、小静脈から大静脈へと次第に合流して太くなりながら心臓へ近づいていきます。
静脈も動脈と同様、内膜、中膜、外膜の3層からなりますが、動脈よりも薄く、弾力性にとぼしいのが特徴です。断面は楕円形をしています。
手足の静脈の内腔には、半円形の弁が2枚、対になってあります。これは心臓に戻る血液の逆流を防ぐためのもので、頭部や胴の静脈にはありません。静脈は、動脈のように収縮・拡張運動を行って血液を送る能力を持っていません。
心臓より上にある血液は重力の作用で、心臓より下の血液は、腕や足の筋肉が動いた時静脈弁の作用で心臓へ戻されるしくみになっています。
神経系 全身にはりめぐらされた情報連絡網
○神経の構造と働き
全身にはりめぐらされている神経は、脳からの指令を体の各部分に伝えたり、逆に体の各部分の情報を脳に伝えたりする器官で、大きく中枢神経と末梢神経に分けられます。中枢神経は脳と脊髄でそれぞれ精神活動や生命の維持に深く関係する、文字通り人体の中枢をになう場所です。
一方末梢神経は、脳や脊髄と体の各部分を結ぶ情報の連絡路で、脳につながる脳神経および脊髄神経に分けられます。また、末梢神経は、その働きから、知覚神経・運動神経と自律神経に大別されます。知覚神経とは体の末端で受けた刺激を中枢に伝える神経で、運動神経とは、中枢からの運動指令を体の末端に伝える神経です。
自律神経とは、内臓や血管などの働きを統制する神経です。自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経が血管を収縮させれば副交感神経はそれを拡張させるというように、互いに相反する働きを持っています。
リンパ系 リンパ球やリンパ節の働きで、細菌などの感染から身を守る
○リンパ系の構造と働き
人体には、リンパ管という管が血管と同じように全身にはりめぐらされ、その中をリンパ液が流れています。リンパ液は、死んだ細胞や血球などの老廃物を運び去るほか、外部から細菌などが侵入した際、それに対抗するリンパ球を含んでいます。リンパ球は、異物の侵入を感知すると抗体という科学物質を出して破壊し、白血球を呼び寄せともに撃退します。
リンパ球は一度戦った外敵の性質を記憶し続けるので、再び同じ外敵が侵入した場合、すばやく反応して退治してしまいます。この作用を、免疫と呼びます。
リンパ管の経路の各所にはリンパ節という組織があり、リンパ液を濾過して異物や毒素などを取り除く役目を持っています。細菌などが侵入した際、感染が全身に広がらないようくい止める場所でもあり、時に異物侵入に反応して腫れる場合があります。
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